ビザ制度
海外を訪れる際に、まずきになるのがビザ制度ですが、カナダのビザの制度を紹介します。
まずパスポートですが、パスポートの有効残存期間はカナダ出国予定日プラス1日以上必要になっています。
ビザに関しては、2016年3月15日に大幅に内容が変更されているため注意が必要です。
カナダのビザの種類は下記になっています。
ビザの種類 | 滞在可能期間 | 就学可能期間 | ビザ取得 | 仕事の可否 |
---|---|---|---|---|
観光ビザ | 半年 | 半年 | 申請免除
※カナダ到着後に取得 2016年3月15日からeTA(電子渡航認証)が渡航前に必要。 |
不可 |
学生ビザ | 半年以上 | 就学期間
(半年以上の就学期間) |
事前申請の必要
入学許可証・残高証明 |
語学学校生は不可
※特定の学生は可 |
ワーキングホリデー | 1年 | 半年 | 事前申請の必要
※年齢制限・健康制限あり |
幅広い仕事への従事が可 |
語学学校に通われる予定の方は、その就学期間が「半年以内」の場合は、「観光ビザ」、就学期間が「半年以上」の方は、「学生ビザ」の申請が必要になります。
「ワーキングホリデービザ」は、「半年以内」の就学が可能になっています。
それ以上の期間まで就学したい場合、カナダへのワーキングホリデーは「一生に一度」のみ許可されているため、学生ビザや観光ビザの申請をおすすめします。
※先ほど記載した大きく変わった点としては、2016年の3月15日から飛行機で出入国する日本人には、「eTA(電子渡航認証:Electronic Travel Authorization)」の取得が必要になっています。値段は7カナダドルが必要です。
ワーキングホリデーと学生ビザをすでに申請され許可された時点で自動取得になっているので、必要はないです。
それぞれのビザについて簡単に説明させていただきます。
観光ビザ
観光目的となる一時滞在についてのビザ取得は免除されているため「No Visa」でカナダ入国が許可されています。ただし、2016年3月15日から、「eTA(電子渡航認証)を渡航前に取得しなければいけないので、注意が必要です。
取得方法については別の記事で記載させていただきます。
メリット
- 短期留学時(半年以下)には最適
- 渡航前にeTAの申請だけでいい
- 非営利のボランティア参加が可能
デメリット
- 半年間と期間が制限される
- インターンシップ活動を含む学校(Co-op)には通えない
- 入国時に往復航空券もしくはカナダ出国の航空券が必要になる場合がある
- アメリカ経由での入国時の審査が非常に厳しい
- 学生ビザに切り替えたい場合に、一度国外に出る必要がある
観光ビザという名前から学校に通えないイメージがありますが、日本国籍の場合、学校に通うことができますが、基本的には半年以上の滞在や、仕事に関係するインターンシップがセットになっている学校には通うことはできません。
半年以上の就学期間が決まっている方で、6ヶ月を超える入学許可書を持っているのに、観光ビザで入国する場合、審査がかなり厳しいので、注意してくださいね。
学生ビザ
長期の就学期間を可能にするビザで、カナダ渡航前に事前申請し、取得することで、半年以上の滞在が必要になる学校にも通うことができます。また、2014年6月1日には、高校や大学のフルタイム授業(ただ語学学校を除く)に通われている場合、就労許可証なしでも週20時間の授業以外でのアルバイトができるようになりました。
メリット
- 長期学校に通う方には最適
- 就学期間であれば滞在可能
- インターンシップ活動を含む学校に通える
- 入国時に往復航空券もしくはカナダ出国の航空券が必要ない
- アメリカ経由でも審査は緩い
- ビザ延長はカナダ国内で可能
- 高校・大学生の場合アルバイトが可能
- ワーキングホリデービザへの変更ができる
デメリット
- 渡航前の事前申請が必要
- ビザ発行までに時間がかかる(約2ヶ月)
- ビザ申請の手数料がかかる
- 渡航前に学校から入学許可証、領収書をもらう必要がある
- 生活費として10.000ドル(約900,000円)の英文残高証明が必要
- 預金通帳のコピーが必要(過去の入出金履歴がわかる必要がある)
- 自分の資産でない場合に親の同意書・奨学金許可証が必要
ワーキングホリデービザ
カナダで最長12ヶ月の間「休暇を過ごすことを本来の目的とする人」を対象としていて、「半年以内の学校への通学」、「アルバイトや社員として働くこと」も可能になります。
ただし年齢制限があり、「申請書受理時点の年齢が18歳以上で30歳以下である」必要があり、また以前にワーキングホリデー終了許可通知書の発給を受けていないことが条件で、少し厳しいです。しかし、「半年間の就労許可」と「1年間の就労許可(滞在許可)」を受けることができるため、素晴らしいビザになっています。ただし、延長も2度取ることも許されていないので、取得は慎重になってください。
また2016年から抽選になって、応募者にはランダムで招待状が送付され続けて、受け取った人から正式なビザ申請へ移っていきます。
メリット
- アルバイトや仕事が自由にできる
- 1年間カナダに滞在できる
- インターンシップ活動ができる
- 入国時に往復航空券もしくはカナダ出国の航空券が必要にならない
- アメリカ経由での入国でも審査が緩い
- ビザ切り替え時にカナダ国内で可能
デメリット
- 渡航前の事前申請が必要
- ビザ発行までに1ヶ月が必要になる
- 就学期間が半年間と定められている
- ビザ申請の手数料が発生する
- 最低2,500ドル(23万円ほど)の資金を持っている証明が必要
目的が休暇となっているため、就労を1番に考えないようにだけ注意が必要です。