ビザ申請マニュアル
今回は、ビザの申請の方法について説明させていただきます。
eTAの取得
今まで日本国籍の方は、半年以下の語学学校へ滞在する方は何も必要ありませんでしたが、2016年3月15日から、カナダに空路で渡航する際、電子渡航許可証eTAの取得が必須になりました。
料金は$7(カナダドル)で、5年間有効なものになりますが、その期間中にパスポートが失効する場合は、その有効期限までになります。申請はオンラインでできます。
必要なものは、
- パスポート
- クレジットカード
- メールアドレス
時間はかかりませんが、できるだけ早めに取得しておくようにしましょう。
申請は英語で行わなければいけませんが、日本語のガイドもあるので、下記の資料を確認お願いします。
http://www.cic.gc.ca/english/pdf/eta/japanese.pdf
わかりやすく画面の写真付きで説明してあるので、簡単に行うことができます。
入力する際に注意していただきたいことが、申請を提出する前に必ず漏れがないか、情報に間違いがないか、確認するようにしてください。
間違った情報を入力したままにしていると、eTA発行の遅延または却下につながり、結果的に飛行機への搭乗ができなくなることもあります。
申請は下記のページでできます。
http://www.cic.gc.ca/english/visit/eta-start-ja.asp
アメリカ経由でカナダへ渡航する場合は、2009年から電子渡航認証システム(ESTA)が導入されて、事前に渡航認証を取得する必要があります。申請は渡航の72時間前までに、ESTA専用のウェブサイトから行えます。
こちらは日本語でできるので、簡単に申請することができます。
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1
料金は申請毎に14ドルの費用がかかります。
ワーキングホリデー
続いてワーキングホリデーの場合ですが、申請するにあたっていくつかの条件があります。
- 日本国籍
- パスポートの有効期限がワーキングホリデーの滞在期間中を満たしていること
- 年齢が申請書受理時点で、18歳以上30歳以下であること
- 最低2,500カナダドル相当(約23万円)の資金を有していること
- 滞在期間中は必ず医療保険に加入する
- カナダに入国できる権利・資格があること
※普通に過ごしていれば、権利・資格はあります
- 往復航空券を事前に購入しておくか、帰国の航空券を購入できる資金を持っていること
- 扶養家族が同行しないこと
- プログラム参加費を払うこと
原文
Description: The Working Holiday category is designed for Japanese citizens who intend to travel in Canada and who wish to find temporary paid employment to help pay for their trip (up to 12 months).
Note: As a Japanese citizen, you may participate in IEC only once.
To be eligible for the Working Holiday category, you must:
・be a Japanese citizen,
・have a valid Japanese passport for the duration of your stay in Canada—your work permit in Canada will not be longer than the validity of your passport,
・be between the ages of 18 and 30 (inclusive),
・have the equivalent of CAN$2,500 to help cover your expenses in Canada,
・be able to take out health insurance for the duration of your stay—you may have to present evidence of this insurance when you enter Canada,
・be admissible to Canada,
・have, prior to departure, a round-trip ticket or demonstrate that you will have the financial resources to purchase a departure ticket at the end of your authorized stay in Canada,
・not be accompanied by dependents, and
・pay the fees.
実際に入国時に掲示を求められることは少ないですが、念のため上記は確認しておくようにしてください。
続いて実際の申請の流れですが、最長で8週間かかると言われているため、遅くとも出発の2ヶ月以上前に申請をするようにしてください。
許可されてから1年以内に渡航すれば大丈夫なので、3〜4ヶ月前に申請することをお勧めします。
また2016年にこちらも大きく変わり、招待状を受け取らないとビザ申請を進めることができなくなりました。
流れとしては、IEC Poolに個人情報を登録し、登録されている人の中からランダムに選ばれた人に「招待状」が届きます。受け取った人は、ビザ申請に進むかどうかの意思表示を行います。意思表示を行なった人は、MY CICというオンライン上でビザ申請を開始する。といった流れになりました。
以前より、ビザの申請はオンラインでできるようになったため、簡単になりましたが、招待状を受け取らないと、ビザ申請を進めることができなくなってしまったため、行きたいと思ったタイミングでいけなくなってしまいました。
細かい流れを下記に記載します。
申請要項を確認する
下記にアクセスして、申請要項を確認してください。
※IEC申請に必要になります。
http://www.cic.gc.ca/ctc-vac/cometocanada.asp
※まず「IEC-Travel and Work」を選ぶ必要があります。
MYCICにアカウントを制作する
http://www.cic.gc.ca/english/e-services/account.asp
上記のサイトでアカウントを登録することができます。
MY CICアカウントから「IEC申請」を開始する
- 1で行った「申請資格(Eligibility)」の質問
- 4つのカテゴリに関する質問
- 電子署名とパスワードを設定し、申請情報を提出
※この段階ではまだ、申請費用は発生しません
ワーキングホリデーの申請枠(IEC Pool)に登録する
- EC Poolとは、ワーキングホリデー参加希望者のプロファイルが登録される場所です。
- IEC Poolの登録期間は1年間
ICE Pool登録者に、IECから「Invitation Letter(招待状)」が届く
- 「Round」と呼ばれる期間中に、4で登録した人たち(IEC Pool登録者)にランダムで招待状が届きます。
- 招待が届いてから10日以内に申請を進めるかどうかの判断をする必要があります。
- 10日以内に招待を承認しなかった場合、再度IEC Poolの選択からやり直しになります。
※再度の申請になると、また招待状を待つことになってしまうので、注意をしてください。
申請を進める場合、MY CICから「Work Permit」の申請を開始する
招待状が届いてから、20日以内に申請が必要になります。
全て必要な書類をMY CICにアップロードする
・他国の無犯罪証明書、健康診断など
※書類が手元にない場合は、それらの書類が発行されたことを証明する資料をアップロードしてください。
- 支払いが必要なものは2種類で、クレジットカードを使ってオンライン上で支払います
- IECプログラム参加費:150カナダドル(約14,000円)
- IEC Open Work Permit所有費である100カナダドル(約9,000円)
上記2種類を支払います。
カナダ移民・難民・市民権省が、あなたが登録した申請情報を確認する
- 査証の審査には個人差があり、追加書類の提出要請が入る場合もあります。
- 審査にかかる時間は約8週間です。
追加提出要請が入った場合、もう少し時間がかかることもあります。
IECワーキングホリデー薄給許可書(LOI)の受理
申請に問題がなかった場合、Letter of Introduction(LOI)がMy CICに届きます
※LOIの有効期間は発行日より1年間なので、その間にカナダに入国してください。
※届いた手紙をプリントアウトし、デバイスにも保管しておき、入国の際にパスポートと一緒に掲示することで、正式なIECワーキングホリデー就労許可書が発行されます。
カナダのワーキングホリデーの申し込みは抽選でランダムに選ばれたり、選ばれる期間が決まっていたりと、行きたいからすぐ行けるわけではありません。
そのため、カナダでワーキングホリデーを考えている方は、早めに行動を始めることをお勧めいたします。
また選ばれたらすぐ申請を開始して、せっかくのチャンスを逃さないようにしましょう。
またここ5年で申請の方法が変わっているので、また今後変わってしまう可能性があるので、注意してください。