NZの物価
生活するために必要なもの
留学生にとって渡航先となる外国での生活は何もかもが新鮮となっています。 ニュージーランドも例外ではなく、これからの新生活で得られるものがたくさんあると心躍るように楽しみだと感じている人は多いでしょう。 本来ならそうした気持ちを無下にしたくはないのですが、知らなくてはならないニュージーランドの物価事情も渡航前に知っておかなくてはなりません。
ニュージーランドのNZ$は2016年10月時点で『73.92円』となっています。 また最低賃金もNZ$15.25となっているので、日本と比較してみると高めとなっています。 この点だけをピックアップしてみれば過ごしやすいと感じる人がほとんどでしょう。 特にワーキングホリデービザでやってきた人は節約も出来て貯金もできると喜んでいると思います。 しかし残念なことに、ニュージーランドの生活で要する生活費は非常に高くなりがちなのです。 レートからは見えにくい、ニュージーランドの物価について知っておきたい点を挙げて話をしていきましょう。
物価事情について
レートから見るとニュージーランドという国では物価はさほど高くはない、そう思う人がほとんどだと思います。 ですがそうした情報だけを鵜呑みにして現地に赴くと、意外と知られていない事実に留学生のほとんどが困惑を隠しきれません。 何故ならこの国では物価が驚くほど高いからだ。 理由としてあげられるのは、日本と比べると商品の種類がそれほど多くはないのです。 株価という指標だけを元にして訪れてみると、予想外に出費がかかって焦った人も多いと思います。
ただそうした可能性は随所に感じさせていました。 一つはワーキングホリデービザで訪れる人が持っていなければならない所持金として、「NZ$4,200」という多額の金額についてです。 どうしてこんなに持っていないと行けないんだろう、そう思った人は入国した後で嫌というほど思い知らされたでしょう。 これだけの額がないと生活していけない、入国時の審査基準から物価の高さは暗に告げられていたのです。
目安として
では実際、ニュージーランドのスーパーで販売されているものの値段がどの程度なのかと、目安を出してみましょう。 ここでは日本のスーパーでも普段から購入されている商品をピックアップしてみます。
商品名 | NZ$ (日本円換算) |
円 |
キャベツ | $3 (240円) |
183円 |
アボカド | $1.5 (120円) |
128円 |
卵 | $4.65 (372円) |
194円 |
白米5kg | $13.99 (1,120円) |
1,479円 |
ヨーグルト | $4.69 (376円) |
150円 |
いくつかは日本よりも安く購入できるものもありますが、全体的に見ればわかるように高めとなっています。 中には200円以上も差があるので、日本のスーパーで売られているものの安さが恋しくなる、という人もいるでしょう。
世界から見て
実はこうしたニュージーランドの物価が高いという点については、世界規模から見て周知の事実と言われるほど有名な話なのです。 日本国内で暮らしていれば他国の物価までアンテナを立てるのは難しいですが、留学生はそうした情報もキャッチしなければならないようです。
世界的に見れば他にも物価が高いと有名な国は多くありますが、その中でもニュージーランドはどのくらいに位置しているのでしょう。 現在までに発表されているランキングTOP10を見ると、このようになっています。
- 1位:スイス
- 2位:ノルウェー
- 3位:ベネズエラ
- 4位:アイスランド
- 5位:デンマーク
- 6位:オーストラリア
- 7位:ニュージーランド
- 8位:シンガポール
- 9位:クウェート
- 10位:イギリス
日本の物価も高いと言われていますが、それでも世界ランキングにすると日本は「21位」となっています。 比較してみると、ニュージーランドは日本より物価が高い国だという事実はグローバル認識となっているようです。
オセアニア地域の中でも
ニュージーランドだけに焦点を絞るとただ高いと思いますが、ニュージーランド近隣にある国々も同様に物価が高いのです。 中でもオーストラリアはニュージーランドより高い「6位」となっています。 その他、ニュージーランドやオーストラリアを含めたオセアニアでは物価は平均すると高いと見られています。 島国が多く連なっているので、その分だけ食べ物を自国で安定して供給出来る環境にないとも考えられます。
ニュージーランドだけが異常に高い、そういうわけではないのです。
家賃について
先程最低賃金の話をしましたが、こちらも日本より高めとなっています。 ですが物価だけでなく、ニュージーランドでは住居に伴う家賃も高騰を続けているのです。 中でも留学生が訪れる主要三都市は近年異常なまでに価格が膨れ上がっていて、土地の値段は恐ろしい金額になっています。
そんな場所で賃貸するとなったらどの程度の家賃が掛かるのかというと、ニュージーランド最大の都市として知られているオークランドでは家賃は週平均「NZ$420(約30,000円)」となっています。 一ヶ月平均して12万円で、こちらは日本でいう1K~2LDKまでの部屋相当に値するものとなっています。 東京都内の渋谷や原宿よりも高めと考えてもらえばわかりやすいかもしれません。 この値段のため、留学生はシェアハウスかシェアルームといった他人との共同生活をして少しでも安くする必要があるのです。